chain sling

チェーンスリングは、重量物の吊り上げや運搬に使用される耐久性の高い吊り具です。強度に優れた合金鋼製のチェーンとフック、リングなどの金具で構成され、工場や建設現場、造船業など幅広い分野で活躍します。使用環境や吊り荷に応じて、シングル・ダブル・マルチレッグのタイプが選択可能で、安全性を確保するために定期的な点検が必要です。また、耐摩耗性や耐熱性に優れ、高温環境下でも使用できるのが特徴です。

1. 吊り荷の重量が何kgあるか確認して下さい。
2. 吊り荷の姿荷に合った吊り本数を決めてください。（2本吊り・4本吊りなど）
3. 吊り荷の重量と姿荷によって、吊り方と使用荷重の表からチェーンサイズを決定します。
4. チェーンの両端に付ける金具を選んでください。（マスタリング(OF)：スリングフック(OK)など）注）10mm、12.5mmのチェーンに使用できる金具は2種類ありますので、基本使用荷重に注意して選定してください。
5. マスタリンクとチェーン、またはチェーンとスリングフックを結合する金具はカップリング(G)か、カプラー(BL)を選んでください。
6. 各金具のピッチとチェーンのピッチから、リーチ（L寸法）を決めてください。

以上からチェーンスリングの上から順番に金具の形式、チェーンサイズ、リーチをお伝えください。また、特殊な形状のチェーンスリングや、特殊雰囲気でのご使用の場合は弊社にご連絡ください。

新開発のカップリングは、スプリングを内蔵しているため、保持金具がロードピンを確実に保持、錆などによる脱落を防ぐ工夫を行っております。

基本荷重のチェーンとオメガリンクまたはクレビスタイプのフックだけが締結できるように設計されています。

チェーンスリングの点検は日常点検として使用前に、また定期点検として月1回、安全管理責任を決めて、正しく行ってください。製品ごとに使用管理やその他の履歴管理を徹底して行ってください。(労働省基発 第902号)

1. フックに外れ止め装置（ラッチ）が付いていますか？
2. 外れ止めがすぐ壊れるようになっていませんか？
3. 荷は必ずフックの中央で吊るすようにし、先端では吊らないで下さい。
4. 荷はバランスよく吊るすようにして下さい。また荷を吊り下げたままで長時間放置しないで下さい。
5. チェーンの摩耗や伸びによる使用限界を守り、変形や亀裂が生じているものは使用しないでください。
6. 欠陥の生じたチェーンを溶接、肉盛又は熱処理を施すなどして再使用しないでください。
7. クレーンフックにはラッチの装置が義務付けられています。

最大使用荷重別に正しく保管して下さい。

最大使用荷重別に正しく保管して下さい。

最大使用荷重別に正しく保管して下さい。

最大使用荷重別に正しく保管して下さい。

ショック荷重は、オーバー荷重になります。最小限に急な引き張りはさけてください。地切り・着地に注意してください。また、常時振動を受けやすい作業では安全率に十分余裕を見て下さい。

鋭い角には、パッドを使って吊り荷とチェーンの保護をしてください。2本吊り、3本吊り、4本吊りの場合、チェーンに平均に荷重がかかるようにして下さい。荷姿によって負荷の大きい方を基準にチェーンの長さを調節出来るスリングを選定下さい。

使い方による最大使用荷重を理解して、決してオーバー荷重しないようにして下さい。特にスリングの基本荷重と吊り角度により使用荷重が変わりますので注意してください。